粋(いき)だね!ダンボールの神サマっ■アースダンボールメルマガVOL155■2023年3月号-2

『神さま!神さまってば! 起きて下さい!』∑(゚д゚;) 『う~ん、もう少し寝かせて~・・・』 (=_ヾ) 『も~、いつになったら起きるんですか!?』∑(゚д゚;) 『ダンボールがこの世から無くなったら~』 (=_ヾ) 『はあ!?したらあなた無職になっちゃうでしょ!』∑(゚д゚;) 『う~ん、それはそれでいいよ~・・・』 (=_ヾ) 『いつかはそうなるとしも、今はダメです!!』∑(゚д゚;) 『あ~、も~、私は朝が弱いんだよ・・・』 (=_ヾ) 『神が低血圧ですか!んな事は通用しません!』∑(゚д゚;) 『しゃあない、今日もシャキッとダンボるか~!』 (=_ヾ) 『その意気です!ダンボールの神さま!!』∑(゚д゚;) (´o`)п(´o`*)п(´o`*)п **************************** ここは神の世界。 そして僕は神見習いのミナリス。神のインターンってとこです。 見習いってどういう事?って思いますよね。 じゃあ簡単にこの世界を説明しますね。 いわゆる神さまっているじゃないですか。有名な方だと、 ギリシャ神話のゼウスとか、日本の天照大神(アマテラスオオミカミ)とか、 そういう神さまを頂点とする神さまの組織があるんです。 そういう大御所の神さまが親会社のCEOだとすると、 その下に子会社や下部組織があって、神さまも沢山いるんです。 どのくらい沢山かっていうと、ズバリ、物の数だけ! 物っていうのは、この世のもの全部です。 物質でも概念でも現象でも、行為でも道具でも、全部! もう少しわかりやすく説明しましょうか。 例えば今あなたが持ってるそのスマホにも、 "スマホの神さま" が居るんです。 それからコーヒーの神さまとか自動車の神さまとか、全部です。 この世にそれが誕生すると同時に神事部(人事部)が 僕達インターンの中から神任命を行います。 逆にそれがこの世から無くなればその神もお役御免。 他の神に転神(転職)したり、引退して余生を過ごしたりと、 昔は混沌としていた神界も今はこのように整備、運営されています。 人間界のそれに通じるものがありますよね。 ただ神というだけあって人間に対してその力は絶大です。 神の判断や力の使い方でその物の運命に大きな影響を及ぼしますし、 時には数万、数百万、数億という人にさえ影響を及ぼします。 だからちょっとした神同士のケンカや判断ミスも人間には一大事。 一歩間違えば人間界の争いにまで発展しかねない・・・ ・・・とまあ深い話は置いといて神の世界はざっとこんな感じです。 で、僕が今インターンとして補佐をしてるのが"ダンボールの神"。 何千年も何万年も前から居る神に比べれば歴史の浅い神ですが、 なんていうかこう、お気楽主義で気まぐれなとこがある神で。 仕事はできるんですが、どこか掴みどころのない神さまなんです。 (´o`)п(´o`*)п(´o`*)п **************************** 『それじゃあ神さま、朝の定期報告をしますね』 『OK、ミナリス。まずは世界のダンボール生産状況は?』 『はい、特に異常はありません』 『パルプの神やリサイクルの神、工場の神らとの調整はどうだ?』 『はい、引き続き協調路線維持で進んでいます』 『じゃあ生産はOKだな。流通はどうだ?』 『はい、一部の国や地域で多少のバラツキはありますが想定範囲内かと』 『価格の方はどうだ?』 『そうですね、先程の流通のバラツキと関連しますが、  原材料費の影響や、国によっては電気代の影響が大きい所がありますね』 『そうか、まだまだ関連する各神との調整が必要だな』 『それと先日議題に上がったダンボール通販の価格付けの件ですが』 『一部のダンボール販売業者が送料無料をうたっている件か?』 『はい、"送料無料が一番お得" と思い込まされるユーザーがまだまだ多く・・・』 『ダンボールの配送は量(カサ)が大きく全国一律料金にはなり得ない。  だから近隣ユーザーが損を、遠方ユーザーが得をする仕組みなのだが・・・。  今はまだ"送料別が一番得損が無い"と根気強く説明するしかないな』 『そうですね、引き続き通販の神とも調整を続けます』 『ああ、よろしく頼む』 『了解しました!ダンボールの神!』 『時にミナリス、例の件なんだけど・・・』 『例の?あ~、あの件ですか?まだ諦めてなかったんですか?』 『あ、当たり前じゃん!』 『そんなに欲しいんですか?あなたのテーマ曲・・・』 『そりゃあ欲しいさ!欲しいに決まってるじゃん!  "ロマンスの神さま" とか "トイレの神さま" とかめっちゃいいじゃん』 『そうですけどね、そうなんですけどね、ロマンスもトイレも、  あなたが絶対に敵わない程の古~い神なんですよ。格が違うんですよ』 『それはそうだけどさ、やっぱ憧れるんだよな』 『じゃあロックの神とかフォークの神とかに掛け合えばいかがですか?』 『音楽系の神ってさ、題材選定にはかなり慎重なんだよね』 『それで私にどうしろと?』 『まあヒット曲のチャンスはどこに転がってるかわからないからさ、  些細な事でもアンテナだけ建てといてよ』 『はいはい、わかりました、一応ね、はい。  ところで神さま、今日は月に1度のあの日ですよ』 『わかってるよ。今日は "神通力ボックス" の日だよな』 『はい、神通力を宿した箱を1箱だけ人間界に与える月に1度の日です』 『なかなか神らしい仕事だよね』 『ですね、ダンボールの神の月イチメインイベントです!』 『我ながらこの箱が人間界に及ぼす影響の大きさにはビビるわ』 『そうですよね。時には戦争終結の切り札になったり、  時には個人で巨大SNSを買収できちゃったり、くらいの力がありますしね』 『ただ、運よくこの箱をちゃんと手にして正しく使えば、だけどね』 『願望は凄くいいのにこの箱をスルーしちゃう人って意外と多いですよね。  それにダンボールだからって雑に扱うとか、そんな人間がどれ程いた事か』 『そう、一箱の大切さがわかる人間がこの箱の力を引き出せるんだ』 『他の箱と違ってホワ~って光って見えるからわかると思いますけどね』 『そうなんだよ。確かほら、竹取物語の序盤で竹が光る演出あったじゃん。  あれは月の神と竹の神と物語の神のコラボでさ、あれは最高だよな!』 『普通のおじいちゃんだけど光って見えたのが良かったですよね』 『だからさ、願望がささやかでもこの箱に気づける人に届けたいんだよ』 『だから最近はそんな人ばかりにこの箱を授けてるんですね』 『ああ、その方がこの箱が役に立つ確率が高いからね』 『それで、今日はどの人間にこの箱を?』 『そうだな・・・あの小学生の女の子、あの子にしよう!』 (´o`)п(´o`*)п(´o`*)п **************************** 『ミーちゃん、ウチが学校から帰るまでこの箱の中で静かにしとってね。  お父ちゃんに見つかったら絶対に飼うのを許してくれへんから』 『ミ~、ミ~・・・』 『うん、いい子や、ほな学校に行ってくるな』 ・・・・・・・・・・ 『憂子(ういこ)、お前、お父さんになんか隠しとらんか』 『な、なんも隠してへんよ、』 『ほなお前の部屋からガサガサ聞こえとるんはなんや』 『き、気のせいやない?それともネズミかなんかやないの~・・・』 『ほなお前の部屋、ちょっと見てもええなっ!』 『あ、お父ちゃん!ちょ、待ってえな、レディの部屋に勝手に!!』 『憂子!この猫はなんや!』 『拾ったんや!かわいそうやん!ええやん別に!』 『拾ったってなお前!!・・・ん!?、その箱・・・!?』 『な、なんや、急に深刻な顔して・・・』 『憂子、お前、このダンボール箱どっから持って来たんや』 『な、納屋や。この子を入れる箱を探しとったら納屋で見つけたんや』 『そ、そうか・・・納屋に』 『この箱がどないしたん?』 『な、何でもない。お前、ちゃんと最後まで面倒見れるんか?』 『勿論や、絶対や、だからお父ちゃん、飼ってもええやろ!?』 『責任、ちゃんと持てよ、』 『わかった。誓うわ、ありがとう、お父ちゃん・・・』 ・・・・・・・・・・ 『なんやお父ちゃん、意外とあっさりOKだしよったな』 『良かったな、憂子』 『あ、おじいちゃん。なんかむしろ拍子抜けや。にしても何でやろ?』 『そのダンボール箱な、』 『ダンボール箱がなんなん?おじいちゃん』 『昔、月男(つきお)が、あいつがお前と同じくらいの頃、  俺に黙ってあのダンボール箱に拾った猫を隠して、お前と同じように、  俺に突っかかって来たんや。あん時のダンボール、納屋にあったんか。  捨てたと思うとったけど。ようみつけたな、グッジョブやったな』 『見つけたのは偶然だけど、何か知らんけど"この箱や"って思ったんよ。  で、その猫はどないしたん?』 『俺の反対を押し切って飼った。月男が最後まで面倒を見よった。  でも最後の別れが辛すぎたみたいでな。動物はもう絶対飼わんってなったんよ』 『お父ちゃんに昔そんな事があったんか、そん時のダンボールか・・・』 『神さまが授けてくれたんかのう、憂子にその箱を』 『なんの神さま?』 『ダンボールの神さま、なんてなあ~』^^ 『なにそれ、へんな神さま~』^^ ・・・・・・・・・・ 『良かったですね、神さま』 『ああ、良かった』 『でも本当にいいんですか?神通力ボックスの使い方として』 『いいんだよ・・・だってさあ、  あの子の笑顔、ダンボールだからできる仕事じゃん』 FIN 98-2 ______________     【編集後記】 何かにすがりたい時、藁をもつかみたい時、 〇〇の神様、お願いします、、、 なんて言ったこと、あなたにはありますか? もしかしたらほとんどの人があるかもしれませんね。 勿論、私はそんなものには頼らない!という人も居ますよね。 まあ個々人の思想はともかく、少なくとも私は、 ダンボールの神様に感謝しています。 だって、今こうして貴方に何かをお届けするご縁を、 私にくれたんですから^^ 今号も最後までお読み下さりありがとうございました。 m(__;)m ライティング兼編集長:メリーゴーランド

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