いじめられたらね■アースダンボール メルマガVOL 116■2021年8月号

私はいじめられている。 理由は簡単、私が先輩達よりサッカーが上手いから。 今や中学の女子サッカー部と言えば花形の部活。 そのせいかちょっとした陽キャラやヤンキーも居る。 只でさえ目立ちたい人達がベンチで私がレギュラー。 いじめたくなる気持ちもわかる。 私が辞めるしかないのかな・・・ 私は絵里加(エリカ)、中学2年生の女子。 (´o`)п(´o`)п(´o`)п *************************** 先輩達のいじめは日ごとにエスカレートした。 顧問の先生が居ない時は特にひどい。 『絵里加~、今日も特訓もやるよ~!』(*´艸`*) 特訓と称した私へのシゴキ、いや、いじめだ。 私はフィールドプレーヤー、しかもフォワード。 だから"優れたフォワードはキーパーを研究しなきゃ" とかなんとかいう理由で私をゴール前に立たせ、 先輩達がシュートの集中砲火を浴びせる。 シュートの嵐は私の体力が尽きるまで続く。 毎日、毎日、毎日・・・ 最初は私も意地になって耐えていたけど、 少しづつ、心が折れそうになっていった。 (´o`)п(´o`)п(´o`)п *************************** 部活以外でも嫌がらせされるようになった。 帰り道、一人で学校のフェンス脇を歩いていると、 後頭部にいきなりサッカーボールがあたった。 なかなかの衝撃で私はフラッとして膝を落とした。 『ああ~ごめ~ん、気が付かなかった~』(*´艸`*) そう言ってニヤニヤしながら私の横を通る先輩達。 すれ違い様に小声でこう言った。 『ったく、早く辞めろよ』(`ε´*) やっぱりいじめ、ってやつだよね・・・ なるほど、なかなか辛いもんだね・・・ いじめられるってこんな気持ちか・・・ 私、まだ頑張れるのかな・・・ もう、辞めちゃおうかな、部活・・・ サッカー、大好きなんだけどな・・・ この時、私はなんとか泣くのを堪えた。 でもその夜、遂に私のメンタルは限界を迎えた。 (´o`)п(´o`)п(´o`)п *************************** 私は5年前に母を亡くし、父と二人暮らしだった。 父は何不自由なく私を育ててくれたし、今もそう。 女の子特有の事にも気を配ってくれる優しい父親。 ただ一つ、なんとなく、本当になんとなくだけど、 私の部活のユニフォームを仕舞う場所が、 何故かダンボール箱だった。 モチロンちゃんとしたタンスもボックスもある。 でも何故かユニフォームだけはダンボール箱だった。 汚れる物だから他とは別に、という父の気遣いだとは思う。 私も、どうしてもそれが嫌って程じゃ無かったし。 でも、その夜はいつもの私じゃなかった。 明日の学校の準備の為、 その箱から洗濯済みのユニフォームを取り出す時だった。 箱の蓋の角にユニフォームの生地が引っかかって少しほつれた。 その瞬間、日々のいじめがフラッシュバックした。 急にダンボール箱が安っぽく適当なものに見えてしまい、 急に怒りと悲しみが込み上げた。 込み上げて込み上げて、さらに込み上げて・・・ 体中が熱くて、涙が出そうで、叫び出しそう!!!! 98-2 私は臨界点に達した感情を父に向けてしまった。 『お父さん!!!!  なんで!?? なんでダンボール箱なん!!  私だって年頃の女の子なんだよ!!  なんかガサツじゃん!!ミスボラシイじゃん!!  こんなん恥ずかしい!!誰にも言えないじゃん!!!』 ・・・言い終わった後も頭の中が真っ白で・・・ 私はその場を去ろうとして父の顔をふっと見ると、 父は驚いた顔をしていたけど、どこか悲しげだった。 『え、絵里加・・・?』(゜▽゜;) 私は父をさえぎって部屋に籠り、そのまま眠ってしまった。 ___________ それから30分くらい経って、風呂場からの音で目が覚めた。 "ゴシゴシゴシ、ゴシゴシゴシ" あ、お父さん、私のユニフォーム洗ってくれてる。 考えた事なかったけど、今までずっとそうだった。 お父さん、どんなに遅く帰った日も、疲れてても、 必ず毎晩こうして手で洗ってくれたな。 "この汚れは洗濯機じゃ落ちないから"って。 自分で洗えばいいのに、ただお父さんに甘えて、 なのに・・・ ねえお母さん、私どうすればいいのかな・・・(o´_`o) __________ 翌朝、私は軽い腹痛になってしまい、 心配した父が車で学校まで送ってくれる事になった。 二人ともずっと無口だった。 私はかすかな小声で 『校門前だと恥ずかしいからここでいい』と、 学校の少し手前で車を停めてもらった。 そして降り際、それまで黙っていた父がこう言った。 『部活、辛かったら辞めてもいいんだぞ・・・』 その言葉を聞いた瞬間、 昨日のそれとは全く違う感情が込み上げてきて、 軽く触れるだけで切れてしまいそうな細く弱い糸で ピーン・・・ とつながれていた心が プツンッッ と切れた。 もう涙も嗚咽もとめることができなかった。 『うう、グス、うああん、あああん・・・  うあああああんんん!!』。゜(゜´Д`゜)゜。 私は泣いた。 父と二人きりの車内で思いっきり泣いた。 父はずっと背中をさすってくれた。 泣き止むまでずっとさすってくれた。 『お、どう、ざん、ぎどうは、ご、ごべんだざい(。ノω\。)゜』 どのくらい泣いただろうか? でも泣き止んだ時にはなんかスッキリしてて、 なんだか素直になれて、力さえ満ちてきた気がして、 お腹の痛みもすっかりなくなって、何だか笑えてきた。 父も一緒に笑ってくれた。 そして2回目の降り際、父が今度はこう言った。 『絵里加、今度の休みに洋服ボックス買に行こう』(^ー^)ノ 『あ、うん、ありがとう。でも私・・・  あのダンボール箱でいい。あのダンボール箱がいいの』(O´∀`) 『そ、そうなの?まあ絵里加がそう言うなら。  じゃあ、欲しくなったらいつでも言ってくれな』(´ー`) 『うん、じゃあ行ってくる。あ、それと・・・  私、部活辞めないよ。辞めてたまるかっての!!』(ノ`・Д・)ノ 『わかった、父さんも応援するからな』(`・ω・´)ノ 98-2 ___________ 数日後、父はあのダンボール箱の事を話してくれた。 母が亡くなる前に『絵里加が年頃になったら渡してあげて』と、 女の子のアイテムを色々と準備してくれた箱だった。 いわば、母から父へ引き継ぎされた私の箱。 だから私への用が済んだ後も捨てるのが忍びなかったらしい。 だからあの箱を見るとユニフォームの手洗いも頑張れたって。 なるほど・・・ ガサツとかミスボラシイとか言ってごめん、ダンボール箱。 それから、ありがとう、おかあさん。 ユニフォーム、今後は自分で洗います。 そして、あのダンボール箱に仕舞います。 FIN (´o`)п(´o`)п(´o`)п ***************************   【編集後記】 あなたはいじめられた事ありますか? 逆にいじめた事ありますか? 私は、両方あります。 そして、どっちの事もよく覚えています。 イチダンボール会社が扱うテーマにしては深すぎるし、 ダンボールといじめは直接の関係はありませんが、 もし、例えたった一人でも、いじめた、いじめられた心の傷を 弊社の一箱がきっかけで癒すことができたなら、 これからも何万箱、何百万箱、何千万箱でも作っていこう、 という気になる事ができます^^ 最後までお読み下さりありがとうございました。 m(__;)m 8月某日 ライティング兼編集長:メリーゴーランド

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