恋ダン、ボールは三角形■アースダンボールメルマガ VOL39■2017年3月号

中学校3年間、ずっと好きだった女の子がいた。 3年間ずっと片思い。 毎年、文化祭の時期に学校さんから段ボールの注文が入ると、 今でもあの子と、あの子が僕にくれたダンボールを思い出す。 星が輝く、三角形のダンボール。 ______________ M子は、僕とは別の小学校から来た女の子で、 中学入学早々、僕は初めて会ったM子にすぐに魅かれた。 ただ "好き" というだけで、 告白するでもなく、ましてやいじめるでもなく、 普通のクラスメートとして1年生は過ぎて行った。 2年生になり、M子とはクラスが別々になってしまったが、 M子への想いは変わらなかったし、むしろ日に日に募っていった。 僕は野球部。M子はテニス部。 放課後の校庭を走るM子をボーっと見ていて、よく先輩に怒られた。 村下孝蔵さんの『初恋』の世界、そのまんま。 あの曲は、今でも僕の胸を キュンっっと締め付けてくる。 そして中学2年の3学期、僕は告白を決意した・・・ (´o`)п(´o`)п(´o`)п(´o`)п(´o`)п ************************************************** 告白は手紙。学校の帰り道、M子に直接渡した。 M子はかなり意外そうな様子だったが、 『ありがとう』といって受け取ってくれた。 告白と言っても、『付き合って下さい』的なものではなく、 ただ "好き" と伝えただけ。何も発展することもなかった。 ただ少し、校内ですれ違う二人の間に少しの"気まずさ"が生まれ、 その気まずさをまといながら、2年生残りの月日が過ぎて行った。 (´o`)п(´o`)п(´o`)п(´o`)п(´o`)п ************************************************** 3年生になり、僕とM子はまた同じクラスになった。 ただ、二人の"気まずさ"は、卒業するまでずっと続いた。 そのせいか、3年生の1年間、同じクラスに居ながら M子との会話はたったの3回しかなかった。3回って、、、。 だからどんな会話だったのか、3回ともはっきり覚えている。 そのうちの1回が、文化祭後のあと片付けの時だった。 中学3年生の文化祭、僕達のクラス展示はプラネタリウム。 文化祭ネタとしてはあるあるだが、かなり大がかりで インパクト抜群のプラネタリウムを作ることになった。 直径約3m、高さ約2m近い大きな半球ドームをダンボールで作り、 ドーム全体に星座の小さな穴をあけ、穴からの光で星を再現。 各星座にはカラーセロファンを貼り、カラフルな星座が夜空に広がった。 それはそれは、元が段ボールとは思えないほど幻想的なものだった。 もちろん、製作は簡単ではなかった。 当時は、アースダンボールのようなWEB通販なんてない。 みんなで街に出かけ、ありったけのダンボールをかき集めた。 大きさも材質も違うダンボール同志を、なんとかドームになるように、 切って貼って、剥がしてやり直して、また切ってまた貼って、 笑って、泣いて、歌って、愚痴って、ケンカして、励ましあって・・・ クラスが一つになって、毎日遅くまで残って、作った。 見事に、その年の文化祭最優秀展示賞に輝き、クラスは歓喜に沸いた。 (´o`)п(´o`)п(´o`)п(´o`)п(´o`)п ************************************************** 文化祭後、後片付けの時・・・ 取り壊してしまうのが忍びなく、みんな少し元気がなかった。 ドームはまず、巨大な丸いピザカットみたいな三角形に分割された。 それから更に細かく、どこか無意識に星座ごとに切り分けられた。 誰かが、『この星座、貰うね・・・』と言った。 するとみんなが『私も、僕も、』と続き、星座はすぐに売り切れた。 僕は残念ながら他の作業をしていて星座を取り損ねてしまった。 一瞬気を落として下を向き、気を取り直してふと横を見ると・・・ ・・・偶然、星座を2つ持ったM子が ぽつん と立っていた。 M子は、星座をとり損ねた僕に気づくと、小さな声でこう言った。 『これ、どっちかあげる。どっちがいい?』 『ありがとう、いいの?じゃあ、こっちの三角のがいいかな』 『うん、いいよ、じゃあこっちね。はい』 それは、ピザカットされたドームの頂点の三角形部分だった。 M子が僕にくれた、三角形のダンボール。 恋ダンボールは、三角形。 おしまい。 (´o`)п(´o`)п(´o`)п(´o`)п(´o`)п **************************************************     ~~~ 新コーナー ~~~  ★★★ 今月のがんばれ舛掛(ますかけ)くん★★★ こんにちは! メルマガ編集の武者修行中、入社二年目23才の舛掛(ますかけ)です。 今日は編集長に物申したく、紙面をお借り致しました・・・。 編集長!貴重なメルマガなのに今回も商品販促無しってどういうことですか! 今日は私が編集長に代わって商品販促を!! と思っていましたが・・・ なんだかジーンとしちゃって、商品販促どころではなくなってしまいました。 販促ほどではないけど、箱じゃないものも売ってますアピールを すこーしだけしたいと思います。すこーーーしだけですよ! 一応、お仕事なので!一応! ◇編集長の淡い思い出が詰まっているかもしれないダンボールシート 1800mm×900mm https://www.bestcarton.com/cardboard/box/1054.html 1200mm×1200mm https://www.bestcarton.com/cardboard/box/1015.html この他にもサイズ違いだったり、オーダーカットだったり、 色々とありますので、何なりとお申し付けください! お邪魔しました! ごめんなさい! 撤収! 編集部員 舛掛(ますかけ) (´o`)п(´o`)п(´o`)п(´o`)п(´o`)п **************************************************     【編集後記・へんしゅうこうき】 今回のお話しで、二つ、思ったことがあります。 1つは、 本編にもありましたが、当時はダンボールWEB通販なんて 便利なものはなかったので、それだけでも苦労が多かった。 でも、みんなでがやがや、街での調達も楽しかった。 バラバラなダンボールをみんなで作り上げるのも楽しかった。 文化祭準備は、こうでなくちゃあ!! もう一つは、 あなたにもきっとある、小中や高校の頃の淡い恋の思い出。 僕の場合、当時は今みたいにケータイもなくて、 連絡の取り方一つも、とっても苦労したもんだ、、、 女の子の家に電話する時、お父さんが出たらどうしよう・・・ とか、 大好きな人と一日中一緒に過ごした日の終わり、夜の駅のホーム、 その人を乗せて走り出す電車、胸を締めつけられる寂しさ、、、 さよならした直後にメールできてしまう今の子に、 あの、切なさがわかるだろうか・・・? いつも、あんまりダンボールに関係ないお話ですみません。 最後までお読み下さり、ありがとうございます。 m(__;)m 3月某日 メルマガ編集長 やまぎし ■アースダンボール動画CM解禁!■ 第2回 モノづくり企業CM(あんしん財団と日刊工業新聞社主催!)で グランプリを受賞したので、自慢したくて・・・(」゜ロ゜)」(」゜ロ゜)」(」゜ロ゜)」 そのCMがこちら↓↓↓ https://www.youtube.com/watch?v=N04rwASLJzU この受賞が"どんだけすごい"かがわかるページがこちら↓↓ http://corp.nikkan.co.jp/p/honoring/monodukurikigyocmtaishou ■このメルマガへのご意見、ご要望、つぶやき、  応援メッセージなどは、このままご返信下さればOKです(。-_-。)ノ ■このメルマガのテイストがそのままツイッターになりそうな気配。  なかなか公式アカウントになれない、"振り向けば箱職人" はこちらです↓↓  https://twitter.com/hakoshokunin

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