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ダンボールの価格推移|価格変動の原因と今後の予測も

物流に欠かせない梱包資材であるダンボールを安定的に調達するうえで、もっとも気になることが価格の推移です。「ダンボール価格が今後どのように値動きするのかを知りたいけれども、価格変動の原因がわからない」という人も多いでしょう。

この記事では、近年のダンボール価格の推移や、ダンボール価格が変動する原因について解説します。今後のダンボール価格の推移を予測して、ダンボールを安定的に調達したい人は参考にしてください。

 

1.ダンボール価格の推移

全体的な傾向としては、近年のダンボール価格は上昇傾向にあります。以下の表は、1平方メートルあたりのダンボール価格の推移を示したものです。

出荷年 出荷価格(円/平方メートル)
2015年 53.5
2016年 53.9
2017年 53.2
2018年 55.9
2019年 60.1

出典:全国段ボール工業組合連合会「2019年版 段ボール統計年報(2020年8月発表)」

表に記載した出荷価格は、全国段ボール工業組合連合会が2020年8月に公表した「段ボール統計年報」から計算した数値です。年報には、ダンボールの出荷量と出荷価格が記載されているため、そこから1平方メートルあたりの出荷価格を計算しています。

2015年から2019年までのダンボール価格の推移として、次の2つのことが読み取れます。

(1)ダンボール価格は上昇傾向にある

2015年から2019年にかけて、2017年以外の年では、毎年ダンボール出荷価格が上昇しています。また、2015年の出荷価格53.5円と比べ、2019年は60.1円となっており、差額は6.6円の増です。このように、全体的な傾向として、ダンボール価格は上昇傾向にあります。

(2)特に2018年から2019年にかけて大幅な上昇がある

2018年の出荷価格が55.9円であるのに対し、2019年は60.1円となっており、前年比4.2円、比率にして7%以上もの上昇が見られます。7%以上の価格上昇は、2015年から2019年までで、もっとも大きな変動です。

 

2.ダンボールの価格変動の原因

2015年から2019年にかけて、ダンボール価格が上昇傾向にある背景には、どのような原因があるのでしょうか。

ダンボール価格変動の原因として代表的なものは、「古紙・パルプ価格」「主要国の政策・外交関係」「ダンボールの需要」の3点です。これらの3点が、ダンボールの価格変動に対して、具体的にどのような影響を与えているのかを解説します。各原因が、ダンボール価格にどのような影響を与えるのか把握することで、将来的な価格の見通しを立てやすくなるでしょう。

 

2-1.古紙・パルプ価格

ダンボールの主な材料は古紙とパルプです。なかでも、ダンボール古紙の利用量が多い傾向にあります。ダンボールの種類によって異なるものの、流通しているダンボールの多くが古紙利用率90%以上です。

出典:全国ダンボール工業組合連合会「段ボールは段ボールから生まれる (製紙工程)」

そのため、特に主要な材料であるダンボール古紙価格が上昇すると、ダンボール価格も上がる傾向にあります。古紙業界の動向はダンボール価格に大きく影響するといえるでしょう。

国内市場で取引されるダンボール古紙価格は、2009年までは上昇傾向にあり、以降は大きな上下もなく安定した値動きに落ち着いています。

一方で、ダンボール古紙輸出価格は、海外需要の変動が大きく値動きが安定しません。近年では2020年当初に大きく落ち込んだものの、2021年当初には2019年当初と同じ水準まで回復しています。

出典:関東製紙原料直納商工組合「需給-古紙価格推移グラフ」

 

2-2.主要国の政策・外交関係

ダンボールの価格変動は、ダンボールの生産や消費に深くかかわる諸外国の外交関係や政策の影響を受けます。特に、中国は日本の主要な古紙輸出先であるため、米中関係や中国の政策などの影響を大きくうける可能性があります。

近年の米中の貿易摩擦により、日本国内のダンボール価格が上昇しました。米国からの古紙輸入量激減に伴い中国が日本から古紙を大量輸入した結果、日本の古紙輸出価格が上がり、日本国内の古紙取引価格も連動して上昇傾向を示しています。

2019年には、中国が古紙を含む廃棄物輸入を制限したことをきっかけに、ダンボール価格が一時的に大きく下落する事態となりました。

このように、主要国の動向は日本のダンボール価格に大きな影響を与えることがわかります。

 

2-3.ダンボールの需要

ダンボールの主要な使い道は、物流の際の梱包資材です。そのため、物流が活発になるとダンボールの需要も増える傾向にあります。

近年は、コロナ禍による外出自粛の影響もあり、2021年6月現在ネットショッピング利用率は52.7%で、これまでと比べても高い水準となっています。

出典:総務省「家計消費状況調査 ネットショッピングの状況について」

ネットショッピングなど通信販売を利用する人の増加に伴い、商品発送に必要なダンボール需要が拡大したことにより、ダンボール価格はやや上昇傾向にあります。

また、オリンピック需要や、コロナ禍の影響で停止していた経済活動が徐々に再開していることも物流を増やす要因となっており、ダンボール需要を増加させています。

 

3.今後のダンボール価格に関する予測

ダンボール価格変動の原因をふまえると、今後のダンボール価格の動向予測は次のとおりです。

●古紙・パルプ価格:価格維持の要因となる

古紙の価格は、2009年までは上昇傾向にあったものの、現在の古紙市況は安定傾向にあります。また今後、古紙需要の急増といった古紙・パルプ価格が大きく変動する兆候は、現時点では見受けられません。

そのため、安定傾向から大幅に変化することは考えにくく、古紙・パルプ価格がダンボール価格に与える大きな影響は少ないと考えられます。

●主要国の政策・外交関係:価格低下の要因となる

米中関係は、バイデン政権が成立したことに伴い、トランプ政権期に見られたような中国に対する強硬姿勢が和らぐとの予測もできます。一方で、ウイグル問題などに関して、バイデン政権は中国に対する圧力を強める可能性もあるため、現状では米中の貿易問題に関する将来的な予測は困難な状態です。

中国による、古紙を含む廃棄物輸入制限措置は継続すると見られるため、日本における古紙の取引価格の値動きに高騰の心配はなく、落ち着いていくものと予測できます。

●ダンボールの需要:価格維持の要因となる

新型コロナウイルスの感染拡大は、ネットショッピングの需要を増加させました。ワクチン接種の広がりによってコロナ感染は縮小すると予測されますが、通信販売の需要には大きな影響を与えないと考えられます。

通信販売は、自宅にいながら何でも買える利便性があるため、コロナ禍終結後も需要は減少せず一定程度定着することを予測できるでしょう。

以上のことをふまえると、今後のダンボール価格の推移は、原材料の古紙の価格が落ち着くことによって、やや低下傾向になると予測できます。

 

4.ダンボールの安定的な調達方法

ダンボールの調達方法といえば、ホームセンターが一般的なイメージとしてありますが、専門サイトを利用する方法もあります。専門サイトとホームセンターの違いは、次のとおりです。

  専門サイト ホームセンター
種類
  • ・多種多様な形状・サイズから選べる
  • ・オーダーメイドにも対応している
  • ・店頭にある形状・サイズから選ぶ必要がある
購入後
  • ・事務所・倉庫に配送してもらえる
  • ・自分で事務所・倉庫に持って帰る必要がある
コスト
  • ・大量発注によって個数あたりのコストを下げることができる
  • ・購入個数が多くても、価格は同じである

専門サイトを使用したほうが、自社のニーズに最適なダンボールを、リーズナブルな価格で安定的に調達できます。ビジネスでダンボールを使用する場合は、個数あたりのコストを抑えられる専門サイトの利用がおすすめです。

 

まとめ

ダンボールの価格変動の原因として主なものに、「古紙・パルプ価格」「主要国の政策・外交関係」「ダンボールの需要」があります。これまでは上昇傾向にあったダンボール価格は、近年の価格変動要因をふまえると、今後は下降傾向に移行すると予測できます。

ダンボールを安定的に調達したい場合は、専門サイト「アースダンボール」がおすすめです。多種多様なサイズや形状のダンボール2,400種類以上が揃うことに加えて、自社生産により価格を抑えています。ビジネス用途でダンボールを必要としている人は、ぜひアースダンボールの利用をご検討ください。

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