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使用済みダンボールにダニが発生する理由|発生を防ぐポイントも

さまざまな物品の梱包に使用されるダンボールは、収納物の内容によっては使用後も新品同様の状態を保っています。ダンボールは保温性があり、丈夫で収納性が高いため、使用済みのダンボールを何らかの形で再利用しようと考える人も多いでしょう。

しかし、使用済みのダンボールにはダニなどの害虫が発生する恐れがあり、取り扱いには十分注意が必要です。

今回は、使用済みダンボールにダニが発生しやすい理由・発生した際のリスク・ダニを駆除する方法を解説します。ダニを発生させないポイントも紹介するため、ぜひ参考にしてください。

 

1.使用済みダンボールにダニが発生しやすい理由

配送などで一度でも使用したダンボールは、ダニの温床となる恐れがあります。そのため、表面上は汚れがなく綺麗な見た目を保っているダンボールでも、長期間保管したり再利用したりすることには向きません。使用済みダンボールにダニが発生しやすい理由は、主に下記の4点です。

  • ダニの繁殖環境となる条件を満たしている
  • 保温性・吸湿性・保湿性が高い素材である
  • 隙間の多い構造をしているため、ダニが卵を産み付けやすい
  • 配送の過程でダニや卵が付着している可能性がある

まず、ダニが好む環境として「程よく温かい」「湿気がある」「狭い」「薄暗い」という条件があります。ダンボールの内部はすべての条件を満たすことができるため、ダニにとって過ごしやすく繁殖しやすい快適な場所です。

ダンボールは高い緩衝性を持っており、真ん中に波型のフルートを挟んだ3層構造となっています。このフルート部分は、緩衝性と共に保温性も高める部分です。また、ダンボール自体が紙でできており、高い吸湿性・保湿性も備えています。狭さと暗さも十分なため、ダニにとって絶好の住処となり得る場所です。

使用済みのダンボールが、配送の過程で常に綺麗で衛生的な場所に置かれていたとは限りません。倉庫や路上、同じ車で同送された荷物からダニが付着したり、卵を産み付けたりするケースがあります。

さらに、ダニ自体が非常に小さいため、肉眼で繁殖状況を確認することが困難です。知らぬ間に侵入し繁殖したダニが家中に広がってしまう恐れがあるため、使用済みダンボールを長期間保存・使用することは避けましょう。

 

1-1.ダニの生態とは?

屋内に生息するダニは、主に「チリダニ」「コナダニ」「ツメダニ」の3種類です。大きさは0.2~1mm程度、使用済みダンボール以外にも家具・絨毯・布団などに生息します。各ダニの特徴は下記のとおりです。

チリダニ 1年中生息しており、絨毯や布団などに多く発生する傾向です。人は刺しませんが、死骸やフンでアレルギーを起こすことがあります。
コナダニ 小麦粉や乾物、畳、流し台の下などに多く発生します。低温多湿を好み、梅雨や秋口に繁殖しやすいことが特徴です。
ツメダニ 吸血性はないものの、人を刺すダニです。高温多湿を好み、他のダニを捕食します。

チリダニは温度が20~30℃、湿度が60~80%の環境で繁殖しやすいこともあり、屋内に生息するダニの8割がチリダニだといわれています。気候条件のよい6~9月が繁殖のピークとなり、成虫1匹が1回あたり50~100個の卵を産むため繁殖力も爆発的です。さらに、空調の効いた部屋であれば、季節を問わず活発に活動します。

ダニの餌は幅広く、人の皮脂や食料品以外にも、カビなどのさまざまな有機物を食料とします。また、ダニは隠れやすい暗い場所や繊維の多い場所を好むこともあり、使用済みダンボールは格好の住処といえるでしょう。

 

2.使用済みダンボールにダニが発生した際のリスク

物流網が整備され、新しい生活様式が浸透しつつある昨今では、ネット通販などを利用する人が増えています。家にいながら簡単に欲しいものを購入できることは便利ですが、利用する度に増える使用済みダンボールの始末に困る人もいるのではないでしょうか。

使用済みのダンボールはダニが発生しやすい状態にあります。ダニが大量発生しないよう、こまめに処分することが大切です。

以下では、使用済みダンボールにダニが発生した際のリスクについて解説します。

 

2-1.喘息・アレルギーなどを引き起こす恐れがある

ダニの死骸やフンに含まれるたんぱく質は、喘息・アレルギーなどを引き起こす原因の一つです。

使用済みダンボールにダニが発生して繁殖すると、大量の死骸やフンも生み出されます。ダニの死骸やフンは屋内の湿度が下がり乾燥することで砕けやすくなり、0.01mm以下の粉塵となって空気中に浮遊します。いわゆる、ハウスダストの一種です。

空気中に漂うダニのかけらが体内に入ることで、人によってはアレルギー反応を起こします。下記は、ダニが原因で起こるアレルギー症状の一例です。

喘息 咳・呼吸困難
鼻炎 鼻水・鼻づまり・くしゃみ
結膜炎 涙・充血・かゆみ・異物感
皮膚炎 湿疹・かゆみ

ダニのアレルギー症状は、ダニの死骸やフンがあれば1年中起こる恐れがあります。アレルギー反応が強く出る場合、定期的な治療が必要となるため、ダニを発生させないことが大切です。

 

2-2.ゴキブリを呼び寄せる原因となる

使用済みダンボールを放置すると、ゴキブリを呼び寄せる原因となります。雑食性のゴキブリにとっては、ダニも捕食の対象です。また、ダンボールの梱包に使用されているガムテープや接着剤も、ゴキブリの餌となります。

ダニが繁殖しやすいダンボールの隙間は、ゴキブリも産卵に利用できる場所です。そのため、使用済みダンボールはゴキブリにとって格好の餌場であり、繁殖場所となります。

さらに、ダニやゴキブリを捕食するクモなどの害虫も寄ってきやすくなるため、使用済みダンボールは早々に処分したほうがよいでしょう。

 

3.使用済みダンボールに発生したダニを駆除する方法

使用済みダンボールに発生したダニを駆除する最も簡単な方法は、ダニが生息している使用済みダンボールを捨て、新品に交換することです。

ただし、ダンボールはほとんどの地域で回収日の少ない資源ゴミに分類されます。そのため、「すぐに捨てられない」あるいは「ダンボールの代わりにできるものが見付からない」といったケースもあるでしょう。

ダンボールをすぐに処分できない場合は、60℃以上の環境下に置くことでダニを死滅させることができます。家庭でダンボールに60℃以上の熱を加える方法は、下記のとおりです。

  • アイロンをかける
  • ダニを駆除する機能がある電気カーペットなどを利用する
  • 真っ黒なビニール袋に入れて長時間天日に晒す

ダニを死滅させた後は掃除機をかけ、死骸や卵を入念に吸い取ることで、アレルギーのリスクを下げることができます。どの使用済みダンボールがダニの発生源なのか判別がつかない場合は、ダニに効果がある燻煙剤(くんえんざい)や殺虫剤を使用しても駆除が可能です。

 

4.使用済みダンボールにダニを発生させないためのポイント

使用済みダンボールにダニを発生させないためのポイントは、下記のとおりです。

  • ダンボールを濡らさない
  • 湿気の多い場所で使用しない
  • 明るく風通しのよい場所で使用する
  • 除湿剤・乾燥剤を利用する
  • こまめに天日に干す

ダニの発生を防ぐためには、ダニが過ごしにくい環境づくりが大切です。ダンボールを天日干しするなどして水分を飛ばし、乾燥した状態を保つことでダニの発生を抑制できます。

そもそも、ダンボールにダニを住み付かせないためには、使用済みダンボールを長期間保管・再利用しないことが大切です。どのような配送ルートを通ってきたかわからないダンボールは、どこで何が付着したかを把握できません。

ダニをはじめとした害虫や卵以外にも、さまざまな細菌や汚れが付着している可能性があるため、できるだけ早く処分したほうがよいでしょう。また、ダンボールを使って工作やDIYを行う際は、衛生的な観点からも新品のダンボールを使用することがおすすめです。

 

まとめ

ダンボールの利点である保温性・保湿性の高さは、置かれた環境次第でダニの住処となりかねません。ダニが大量に繁殖した場合、喘息・アレルギー被害や、ゴキブリなどの害虫の発生につながる恐れがあります。そのため、使用済みダンボールは早めに片付けることが大切です。

ダンボールを使って工作やDIYを行う際は、しっかりと衛生管理がされた新品のダンボールを利用しましょう。工作やDIYで使用するダンボールを購入する際は、アースダンボールをぜひご利用ください。

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