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ダンボールに表示するリサイクルマークとは?デザインや紙との違いも

使用済みのダンボールは、リサイクルに出すことでダンボールの主原料となり、再び物品の梱包・輸送手段として活躍します。ダンボールは消費量が多いため、そのまま廃棄するよりも古紙リサイクルに出して資源を再利用するほうが、経済的といえます。

ダンボールを扱う企業担当者の中には、「自社製品に利用するダンボールにリサイクルマークを表示したい」と考える方もいるでしょう。

今回は、ダンボールに表示するリサイクルマークの概要や、リサイクルマークを表示しないダンボールの例などを解説します。リサイクルマークについて知りたい方は参考にしてください。

 

1.ダンボールのリサイクルマークとは?

ダンボールのリサイクルマークとは、「マークがプリントされたダンボールはリサイクル可能である」ことを示す識別表示です。ダンボールにリサイクルマークを表示することで、下記の効果が期待できます。

  • 消費者の分別排出が容易となる
  • 自治体の分別回収が促進される
  • 異物混入を避けられ、リサイクルの品質が向上する

ここでは、ダンボールのリサイクルマークについて詳しく紹介します。

 

1-1.リサイクルマークの基本デザイン

ダンボールのリサイクルマークは、「国際リサイクル・シンボル」と「ダンボールの表記」の2点で構成されています。

○国際リサイクル・シンボル

時計回りに輪を描く矢印の中心に、天面のフラップを開けたダンボールが配置されています。国際リサイクル・シンボルのデザインは世界共通です。

○ダンボールの表記

国際リサイクル・シンボルの周囲に、「ダンボールはリサイクル」または「ダンボール」と表記します。書体は太ゴシック体など視認しやすいフォントを選択し、識別しやすい表示色を使用しましょう。

 

1-2.リサイクルマークの表示サイズ

リサイクルマークは、視認性を高めるために適切な表示サイズで印刷しましょう。印刷方法ごとに、リサイクルマークのデザインにおける最小サイズが定められています。

ダンボールへの直接印刷
国際リサイクル・シンボル ダンボールの表記
30mm以上 15ポイント以上
プレプリント
国際リサイクル・シンボル ダンボールの表記
12mm以上 8ポイント以上
枚葉貼合
国際リサイクル・シンボル ダンボールの表記
8mm以上 5ポイント以上

上記はあくまでも各印刷方法における最小サイズです。国際リサイクル・シンボルとダンボールの表記が読み取りやすくなるよう、なるべく大きなサイズで表示することが求められています。

 

1-3.リサイクルマークの運用

リサイクルマークを運用する際のポイントは、以下の2点です。

○リサイクルマークの表示場所

リサイクルマークの表示場所は事業者が自由に決められます。ただし、最終排出者が視認しやすい箇所であることが原則です。ダンボールの天面・長さ面・幅面など、流通段階でも視認できる表示スペースが望ましいとされています。

○輸出入する物品を梱包する場合の対応

輸出する物品に使用するダンボールのリサイクルマーク表示は、相手国の輸出業者に尋ねて指示に従いましょう。

輸入する物品に使用するダンボールでは、仕様・デザインを相手国の業者に指示できる場合は、日本におけるリサイクルマークの表示を指示してください。指示できない場合は、なるべくシール・スタンプなどで対応しましょう。

 

1-4.外装用と内装用の違い

ダンボールは、用途によって外装用と内装用の区別がされています。

外装用 内装箱をまとめ、輸送用のために使用するダンボール箱
内装用 製品1つ1つを包装した個装箱をまとめ、保護するダンボール箱

外装用と内装用はダンボールのサイズや印刷方法に違いが出やすいため、表示するリサイクルマークも分けて使用しましょう。

とくに内装用ダンボールは、包装紙やラップフィルムなど他容器包装を使用しているケースも存在します。ダンボールの表面に他容器包装の識別マークを表示する際は、内装用ダンボールに表示するリサイクルマークのデザインに準じてサイズ・色を決定してください。

 

2.リサイクルマークを表示しないダンボールの例

基本的に、ほとんどのダンボールにはリサイクルマークが表示されています。しかし、リサイクルマークを表示できないダンボールや、表示を省略できるダンボールもあるため、ダンボールを利用する企業は把握しておきましょう。

ここでは、リサイクルマークを表示しないダンボールの例を2点紹介します。

 

2-1.リサイクルが困難なダンボール

使用済みダンボールをリサイクルで出すためには、ダンボールの原材料として再利用できる状態であることが必須です。そのため、製紙原料として利用困難な素材が使用されているダンボールはリサイクルに出せず、リサイクルマークも表示できません。

リサイクルが困難なダンボールの例は下記のとおりです。

  • ワックス加工ダンボール
  • アルミ箔ラミネートのダンボール
  • プラスチック製の緩衝材や布などを貼り合わせたダンボール
  • 魚や洗剤などの臭いが付いたダンボール
  • 油や食品で汚れたダンボール

梱包する商品によっては、ダンボールに臭い・汚れが付着するケースもあります。ダンボールに付着した臭い・汚れは完全な除去が難しいため、流通段階や使用過程で臭い・汚れの付着が避けられないダンボールも、リサイクルマークの表示対象外です。

 

2-2.無地のダンボール

無地のダンボールとは、表面に印刷がされていないダンボールのことです。製造段階で印刷工程を通らない無地のダンボールは、リサイクルマークの直接表示を省略できます。

ただし、ダンボールは製造時にさまざまな加工ができるため、印刷と見なされる基準を正しく把握しなければなりません。ダンボールにおける無地かどうかの判断基準は下記のとおりです。

無地である 無地ではない
  • 表面に印刷がない
  • 単一色の色無地
  • 印字装置を用いた印字が施されている
  • 表面に明らかな印刷がある
  • ドットやスプライトなどのパターン印刷がされている
  • スタンプが押されている

簡単な印字装置を用いて印字できるロットナンバーや賞味期限は、印刷とは見なされません。一方で、ハンコなどを用いるスタンプは印刷と見なされるため注意してください。

 

3.【リサイクルマーク】ダンボールと紙との違い

リサイクルマークを付ける際は、ダンボールと紙を間違えないようにしましょう。見た目がダンボールと似ていても、実際には紙製容器包装に分類される紙箱が存在します。

ダンボールと紙との違いを理解するためには、ダンボールの定義を理解しなければなりません。容器包装リサイクル法において、ダンボールは下記のように定義されています。

ダンボール:原材料にダンボール原紙を使用して、波型に成形した中芯の片面、または両面にライナーを貼り合わせたもの

たとえば、ダンボール原紙を使用していない厚ボール紙などは、ダンボールではありません。下記は、ダンボールと判断されるものと、紙と判断されるものをまとめた表です。

ダンボールと判断されるもの 紙と判断されるもの
  • 片面ダンボール
  • 両面ダンボール
  • 複両面ダンボール
  • 複々両面ダンボール
  • 中芯のみ
  • ライナーのみ
  • ダンボール原紙以外の紙(上質紙・ボール紙など)

ダンボールに見える箱の中には、ダンボールの表面に紙類を貼り合わせている箱や、中芯やライナーの一部に紙を使用している複合素材の箱もあります。素材が単一でない場合は、ダンボール原紙と紙の重量をそれぞれ計測して、重いほうの素材で材質表示を行うことがルールです。

最後に、ダンボールと紙におけるリサイクルマークの表示義務を解説します。ダンボールのリサイクルマーク表示は事業者による自主的表示が推奨されており、表示の有無はあくまでも任意です。

対して、紙の場合はリサイクルマークの識別表示義務があり、対象物には必ず印刷表示しなければなりません。包装資材を利用する際は、使用されている素材を必ずチェックして、表示するリサイクルマークを決めましょう。

 

まとめ

ダンボールのリサイクルマークは、プリントされたダンボールがリサイクル可能であることを示しています。基本デザインは世界共通であり、ダンボールのリサイクル促進に役立つマークです。

リサイクルマークはデザインや表示サイズ、運用方法が決められています。リサイクルが困難な場合は表示できなかったり、無地の場合は省略できたりと特殊なケースもあるため、ルールに従って表示することが大切です。

リサイクルマークを表示する際は、ダンボールと紙との違いに注意してください。ダンボールの定義を正しく理解して、リサイクルマークを表示したダンボールを使用しましょう。

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