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ダンボールのライナーとは?使用用途別におすすめの種類を紹介

引越しや通販で使用するダンボールを選ぶ際には、箱のサイズだけではなく梱包・包装する荷物に合った強度も重要となります。ライナーとフルートは、ダンボールの強度に大きな差が生じる要因です。しかし、これらがダンボールのどの部分なのか、どのようなものなのかを知らない人も珍しくありません。

この記事では、一般的なダンボールに使用されるライナーの基礎知識と、ライナーの選び方を解説します。同じくダンボールで主に使用されるフルートについても簡単に解説するため、使用用途に合ったダンボールを選びたい人はぜひ参考にしてください。

 

1.ダンボールのライナーとは?

ダンボールのライナーとは、三重構造になっているダンボールの表裏両面に使用される、シート状のボール紙です。ダンボールの表面に使用されるボール紙を「表ライナー」、裏面に使用されるボール紙を「裏ライナー」と呼びます。表裏のライナーに挟まれた波型部分の名称は、「フルート(中芯)」です。

波打つダンボールのフルートを断面から見ると、三角形が連なる形状となっています。この形状は「トラス構造」と呼ばれ、三角形の頂点に圧力がかかっても潰れにくく、安定性が高いことが特徴です。東京タワーなどの建築物にも使用されており、少ない材料で高い強度を実現できることから、軽さと頑強さが求められるダンボールと相性のよい構造として広く採用されています。

 

2.ダンボールのライナーの種類・強度

ダンボールに使用されるライナーの規格には、主にC5・C6・K5・K6・K7の5種類があります。各規格における原材料の割合・1平方メートルあたりの重量・特徴は下記の通りです。

強度 価格 種類 材質の割合 1平方メートルあたりの重量
C5 古紙含有率:90%以上 160g
高い強度を必要としない軽量物の梱包や、仕切り板などに使用されます。ダンボールのライナーとして、もっとも一般的です。
C6 古紙含有率:90%以上 200g
C5に比べて強度が高いものの、需要が減少傾向にあるため取り扱いをやめ、K5で代用するメーカーも少なくありません。
K5 古紙含有率:約70% 170~180g
表面の印刷が綺麗に仕上がりやすいライナーです。壊れやすい小物の梱包に向いています。
K6 古紙含有率:約70% 210g
特殊な形状の梱包に適した、高強度のライナーです。ダンボールを山積して運搬しても、めったに箱が歪みません。
K7 古紙含有率:約70% 280g
オーダーで製造されることがほとんどで、非常に強度が高く、重量物や輸出用の荷物を梱包する用途に適しています。

ダンボールの強度はライナーの種類によって影響を受け、古紙の含有率が低い・厚みがあるボール紙ほど強度が高くなる傾向です。C5・C6は古紙の割合が多い分、高い強度は期待できません。反面、ダンボールが軽く仕上がり、コストも抑えることができます。

一方、K5~K7のライナーはバージンパルプを30%以上含んでいるため、強度の高いダンボールを作ることが可能です。ただし、箱自体の重量が増す上、比較的高価となります。

 

2-1.ダンボールの強度はライナーとフルートで決まる

ダンボールの強度を左右するのは、ライナーの種類だけではありません。ライナーに挟まれているフルートの種類も、ダンボールの強度に大きく影響を与える要素です。

フルートの種類は、長さ30cmあたりにある波の段数と、1段あたりの波の高さによって分けられており、A・B・C・EのフルートにはJIS規格が定められています。

下記は、ダンボールで使用される主なフルートの段数・厚さ・特徴です。

種類 段数 厚さ
Aフルート 34±2 約5mm
日本でもっとも一般的に使用されるダンボールのフルートです。衝撃の吸収力に優れ、ほどほどの強度があるため、主に引越し用のダンボールや青果の梱包用、外装用など幅広い用途で使用されます。
Bフルート 50±2 約3mm
薄くて軽いため取り扱いやすく、軽量物の梱包や内装箱、仕切り用に適したフルートです。ハサミなどで容易に切れるため、梱包用以外にディスプレイや工作目的でも使用されます。
Cフルート 40±2 約4mm
段数が多いことで、薄さと強度を兼ね備えたフルートです。強度的にはAフルートとほぼ同等にもかかわらず、保管場所を2割程度削減できることもあり、世界で使用されるダンボールの主流となりつつあります。
Eフルート 93±5 約1.5mm
ダンボールの中では薄く、表面が滑らかに仕上がるフルートです。主に内装箱や小箱、メール便の箱などに使用されます。強度は低いものの、印刷との相性はよく、POP用やディスプレイ用の台紙にも適した素材です。マイクロフルートと呼ばれることもあります。
Fフルート 120以上 約1.1mm
ダンボールの中でも非常に薄く、大量に保管してもスペースを圧迫しないフルートです。印刷の仕上がりが美しく、メール便やポスターケース、封筒などへの加工に適しています。ただし、高い強度は期待できません。
Gフルート 180以上 約0.9mm
ダンボールの中でもトップクラスに薄く、かつ非常に段数を多くすることで強度と滑らかさを持たせたフルートです。直接オフセット印刷が可能なことで、短納期かつ比較的安価に作ることができます。ディスプレイ広告やギフト用の外装箱に使用されることが多い素材です。

また、上記のフルート以外にも、AフルートとBフルートを組み合わせた強度がより高いタイプの「Wフルート」もあります。主にK6やK7を使用しており、重量物や輸出用の荷物を梱包する用途に適したフルートです。

 

3.使用用途に応じた種類のダンボールのライナー

ライナーとフルートの組み合わせによっては、非常に強度が高いダンボールを作ることができます。しかし、頑丈なダンボールはその分価格も高騰するデメリットもあるため、内容品によってどのライナーを使用するか選ぶことが大切です。

ここでは、主なダンボールの使用用途ごとに、おすすめのライナーを紹介します。

 

3-1.重量のある書籍類

書籍類を梱包するダンボールのライナーは、強度の高いK6以上がおすすめです。

書籍1、2冊程度であれば、さほど重さを感じることはありません。しかし、紙類は荷物の大きさに対して重量が大きい傾向にあり、冊数・枚数が増えるごとに非常に重くなります。強度の低いダンボールに重い書籍類を詰め込むと、運搬中にダンボールが底抜けする可能性があるため注意が必要です。

書籍に限らず、紙類を詰めて運搬するダンボールにはK6以上のライナーを使用し、十分な強度を持たせましょう。

 

3-2.精密な電子機器

精密な電子機器を梱包するダンボールのライナーは、強度の高いK6以上がおすすめです。

電子機器は、荷物の重さに関わりなく衝撃に弱い製品が多いため、梱包時に緩衝材を使用することはもちろん、ダンボールの強度自体も重要になります。外から衝撃を受けた場合を考えて、ライナーだけではなく、フルートの種類にも気を配ることが大切です。フルートは、基本的に厚みがあるほど外部からの衝撃に強くなります。

特に厳重に守りたい場合はライナーの強度を上げるとともに、Wフルートの使用も検討しましょう。

 

3-3.かさばる衣類

衣類を梱包するダンボールは、総重量がどの程度になるかを確認してからライナーを選ぶことが大切です。

衣類をそのまま梱包する場合、かさばる割に重量は大きくならないことが珍しくありません。荷物のサイズに対して重量が少ない場合は、C5やC6のライナーでも十分な強度を得られます。ただし、重量がある場合は、より強度のあるK5以上のライナーを使用したダンボールがおすすめです。

 

まとめ

ダンボールの表裏に使用されるライナーは、原料の割合や重量によって機能性・耐久性が異なります。また、フルートの種類によってもダンボールの強度が大きく変化するため、梱包する荷物によって組み合わせを選ぶことが大切です。

「アースダンボール」では規格品以外にも、使用目的に応じたライナー・フルートの組み合わせを選択できる、オーダーメイド商品のダンボールも承っております。梱包する荷物にぴったり合った強度のダンボール・梱包資材をご注文の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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