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FSC認証とは?マーク付きの商品を利用するメリット・デメリットも

ダンボールなどの紙の製品を使用している業者にとって、環境保護を意識する場合は森林保護が重要なテーマになってきます。FSC認証は、森林の木材から作られた製品に関して、それが森林環境の保護に貢献しているものであることを認証する制度です。

この記事では、FSC認証とはどのようなものであるのかについて、分かりやすく解説します。さらに、FSC認証が付いた商品を利用するメリット・デメリットについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

1.FSC認証とは?簡単に解説

FSC認証とは、持続可能で適切な管理が行われた森林の木材から作られた製品が使用できる認証マークです。FSC、すなわち「Forest Stewardship Council(森林管理協議会)」は、森林の適切な管理と保全を目的として設立されました。FSC認証は、使用されている木材を産出した森が、動植物や地域の人々に配慮しつつ、将来にわたり豊かさを維持できるよう管理されていることを認定しています。

FSC認証を取得するには、FSCが定めた10の原則と70の基準および各国の状況を鑑みて定められた、数百の指標に基づく厳格な認証審査を通過しなければなりません。原則と基準には、法律の順守や労働者の権利、環境価値など多岐にわたる項目が含まれています。なお、事業者を審査し認証を発行するのは、FSCではなく独立した第三者の認証機関です。

FSC認証は、責任ある森林管理の推進と、持続可能な森林利用を実現するための重要な役割を果たしています。また、FSC認証製品を選ぶことで、消費者もこの取り組みへの積極的な貢献が可能です。

出典:FSC® Japan「FSC認証について」

出典:FSC® Japan「ビジョンとミッション」

 

1-1.FSC認証の仕組み

FSC認証対象製品となるには、生産・加工・流通の段階で関わる組織が認証を受けなければなりません。この仕組みは、FSC認証製品が消費者の手に届くまでの一連のプロセスで、管理体制が整えられた森林資源のみが使用されている事実を保証するために設計されています。

認証には、大きく2つの種類があります。FM(Forest Management:森林管理)認証とCoC(Chain of Custody:加工・流通過程)認証です。FM認証は、森林がFSCの「法律の順守」や「環境価値への配慮」など、10の原則と基準に従って適切に管理されていることを証明します。

一方CoC認証は、認証林から収穫された木材製品が消費者に届くまでの、加工や流通過程の管理を認定するものです。認定を受けるためには、伐採業者・加工業者・製造業者などすべての関係者が認証基準を満たしている必要があります。FM認証木材に不適切な木材が混入した恐れのないことを証明するのが、CoC認証です。

出典:FSC® Japan「認証の種類」

 

2.FSC認証が誕生した背景

FSC認証制度は、森林環境の保護を重視する世界的な議論・運動により誕生した制度です。1990年代、大規模な森林破壊による環境破壊や社会問題が深刻化し、世界各国で環境保護への意識が高まっていました。この状況を背景に、木材消費者・流通業者・環境団体・人権団体が協力し、森林管理の新しい形を模索しはじめます。

1992年、ブラジルのリオデジャネイロで開催された地球サミットでは、森林減少問題に対する具体的な解決策は見いだせませんでした。しかしその後、米国カリフォルニア州で行われた会議で、責任ある方法で生産された林産物を証明するシステムの必要性が改めて確認されます。そして1993年、カナダのトロントで開催された総会で、FSCが正式に設立されました。

FSC認証制度の誕生は、環境問題に対する国際的な対応の一環であり、持続可能な森林管理の推進に向けた重要な一歩です。現在では、もっとも信頼度の高い森林認証制度として、FSC認証が世界中の森林管理に大きな影響を与えています。

出典:FSC® Japan「FSCの沿革」

出典:FSC® Japan「FSC認証の広がり」

 

3.FSC認証の商品を利用するメリット・デメリット

FSC認証ラベルが表示された商品の利用には、環境保護への貢献や企業イメージの向上といったメリットがある反面、価格の面でのデメリットを感じる場合もあります。FSC認証の利点と欠点に対する理解は、FSC認証商品の選択において重要です。

以下では、FSC認証の商品のメリットとデメリットについて、詳しく解説します。

 

3-1.【メリット】環境保護に貢献できる

FSC認証商品の利用により、環境破壊や人権侵害に加担しない選択ができます。FSC認証は、森林が責任ある方法で管理されていることを保証する認証です。そのため、これらの商品を選ぶことは、環境保護へ間接的に貢献する行為と言えます。

FSC認証のない製品は、原料や製品がどのようにして生産されたかが不透明なものが少なくありません。中には違法伐採による木材を使用している場合もあります。一方でFSC認証商品は、国際的な基準に基づいた生産品であり、違法伐採のリスクがほぼないのが特徴です。

FSC認証商品の選択は、適切に管理された森林からの製品に対する支持を表明し、森林の持続可能性を高めることにつながります。また、自然環境保全面だけでなく、森林に依存する地域社会の支援にも寄与できるでしょう。

 

3-2.【メリット】企業のアピールにつながる

FSC認証の取得は、社会的責任を果たす企業であると示す手段となり、ブランディングに効果的です。近年、ESG投資の注目が高まる中で、企業のサステナビリティ活動が重要視されています。環境保護を到達目標の1つとして、真剣に取り組む企業の姿勢を明確に伝えられるFSC認証の取得は、消費者や投資家からの信頼を獲得する手段の1つです。

FSC認証取得に向けた企業の取り組みは、社会的な問題解決へ貢献すると同時に、新たなビジネスチャンスにもつながります。企業がCSRを果たせばステークホルダーとの関係性も向上し、将来的なサプライチェーンの強化や株主からの支援獲得を実現しやすくなるでしょう。さらに、優れた企業イメージは優秀な人材を採用しやすくなる点もメリットです。

 

3-3.【デメリット】割高に感じる場合がある

FSC認証の商品は、価格が割高になる傾向にあります。認証の取得には森林の適切な管理や正規ルートでの流通が必須であり、さらに認証プロセスに関わるコストも発生するのが大きな理由です。違法伐採された木材を使用した製品はこれらのコストがかからないので、価格を抑えやすくなります。

FSC認証の有無と製品の品質との間には、明確な関係があるわけではありません。FSC認証がなくても、品質の高い製品は存在します。そのため、コストを重視する消費者たちからは、高価な認証製品の選択がデメリットと感じられて敬遠されるケースもあります。

 

4.環境負荷に配慮したダンボールを入手するならアースダンボール

近年、社会全体で地球環境保護の重要性が認識される中、ダンボールや梱包資材も環境負荷への配慮が強く意識されるようになりました。ダンボール産業も省エネ・省資源、リサイクルへの取り組みは進んでおり、日本国内のダンボールのリサイクル率は95%以上に上る状況です。

梱包資材の専門サイト「アースダンボール」では、環境への配慮を重視したFSCマーク付きのダンボールの受注販売にも対応しています。アースダンボールの最大の特徴は、高いコストパフォーマンスと即日出荷も実現可能な対応力の高さです。オリジナルの全面印刷ダンボールも初期費用0円で製作可能です。

アースダンボールでは、環境に配慮しつつ、多様化する社会のニーズへきめ細かに応えるサービスを提供中です。FSCマーク付きのダンボールをご要望の方は、ぜひアースダンボールへご依頼ください。

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まとめ

毎日、大量のダンボールを扱っているECサイトが、SDGsや環境保護を重視する場合、森林環境の保護に注目する必要があります。FSC認証は、持続可能で適切な管理が行われた森林の木材から作られた製品に付される認証マークです。

梱包資材専門サイトのアースダンボールでは、環境に配慮したFSCマーク付きのダンボールの受注販売に対応しております。FSC認証が付いたダンボールをお探しの方は、ぜひアースダンボールにお問い合わせください。

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